ベイマックス観たよ

先日書いたFF14の二鯖目で知り合っためっちゃキャラの濃い方となんかよくわからないうちに映画いきました。なんか色々段階をすっ飛ばした感がすごくあります。
面白かったのでオフレポ風に。
ベイマックス観てきました。
最近の定形ネタと乳ぎゅーってしてベイマックス(裏声)みたいなネタの元ネタ見に行く感覚でした。あと普通に評判良いので気になって。


「ベイマックス面白いらしいですね。観に行ってみようかと思います」
「一緒に行こ」
「行くの池袋なんで…」
「池袋? それくらいなら行くから行こ」
「それマジ?」


そんな話をしていて、てっきり最初は会話上のノリだけの会話かと思っていました。ベイマックスその方2回観たらしいし。
そしたら予想に反してめちゃくちゃ乗り気で本当に一緒に行くことに。
オン経由で人とあって色々面倒な思いをしておられる様子なのにノリが軽すぎないか…と別に自分が何かするわけではないのに少し心配になるくらい軽い。警戒心ザルすぎないか…大丈夫か…?
自分はオン経由で人に会う機会は割とあったし、むしろ遊ぶとなったらついったー経由の人が多いし、それまでも相手が得体のしれないやつみたいな不安要素はほぼなかったし、そもそも人見知り兼ひきこもり兼ぼっちなので少しでも何かしらの不安要素あるなら大体避けていたのですが、それでもオンの人と知り合ってから一週間で一緒に映画観に行くのなんて初めてd
「ただし」
「え?」
「緊張するので、壁にゼロ距離で手をついて待っていてもらおうか」
「えっ」
「壁に ゼロ距離で 手をついて」
「聞こえなかったわけではないですね」
「人見知りだから!」
「あ、はい(ここでようやく人見知りの部分が出てくるんだ…)」
ネットの人と会うときに慣例としてやっていることがあるらしく、アメリカで警察がやるような壁に手をつく感じのあれをしてもらって、まずマーキングをするらしい。
変わった人がいるものだなとは思いつつも、ゲーム内でも第一声で「人間ですか?」と確認されてたような人なのでまあそういう犬っぽい習性あっても仕方ないよなと思い受諾。
「行くなら打ち合わせが必要」
と、結局Skypeのやりとりも導入。声はなるほど確かに聞き間違えようのないくらいに特徴的な声でしたけど、それ以上にノリが愉快な方なので声に酔わされるより、ゆるい感じに長く遊んでいければと思います。
声は本当に特徴的でした。Skype繋いで「!?」ってなりましたし、自身の声に絶対の信頼を置くのも頷けます。それでいて中身は良い意味でも悪い意味でも尖りまくりな感じで。
大火傷もしたくないですし声豚として死に至りたくもないですが、声を聞いた以上はもう後戻りできません。
ただ声豚として死に至る至らない以前に、Skypeでのやりとりも用件だけって感じで繋いでだらだらだべるような通話でもなかったので、そういうことを考えるとそもそも今後通話する機会あるかもわかりませんが。
それはともかく。


翌日。
メトロポリタン改札とかいう、検索かけても池袋の中でもレアな改札とかいう説明が出てくるような謎な西側の改札を指定されて迷いながらそこまで向かい、合流。
動くなよ、そのままだ、そして手に持っているたこ焼きはよこせ、と後ろ向いたまま晩飯のたこ焼きだけ持っていかれる自分。
そしてそのままマフラーを掴まれた状態で歩かされます。これあれだな、マーキングって言ったけどリード引かれてる感じのやつだな…。
途中軽く飯食べて飯屋を出て、目的の東口側まで来た時にふと横に並び、
(会話は意訳です)
「俺が初日でヒトの横に立てるようになるなんてな、ほんま成長したわ」
自分は人見知りを超えた何かのその徹底ぶり(対面しない)に驚いていてよくわかんなかったです。
「ちょっとよくわかりませんね…」
「普通三回会うことでヒトはようやくこの域に来ることができる」
(これ親しみやすいって褒められてるのか? それとも自分が頑張ったってやつか…? どっちだ…?)
「俺ほんまに成長したわ…」
(後者だ!)
「おめでとうございます」
「ええ傾向や。さ、映画、観ようやないか」
「そうですね」
もしあと二回会う機会あればどうなるんだろうと少し思いましたが、自分はほとんど晩飯食いに行かん?ってノリでしか人誘わないので、どうだろう、あと二回も会わない気がする。


そしてベイマックス。
最近は劇場によっては(映画によっては?)本編の前に掌編映画が流れるのですが、今回のもいい雰囲気でした。大体セリフないけどそれでよくわかるようになっていて良いですね。

元はヒーロー物という売りだったらしいのですが、ケアロボットってベイマックス言うからそう思ってたのにそりゃもうがんがんに戦ってて、他の仲間たちも同様で、「あ、これケア主体の話…パッチアダムス的なやつかと思ったら全然違うわ」と、ネット上で言われているハートフルアニメだと思ったらグレンラガンだったというのもさもありなんという感じでした。
敵役で出てくる人の動機が、そりゃあそんなことされたらキレるの判るし手段選ばず復讐したくもなるわってもので結構理解を示すことができそうだったんですがでもなあ…。
そんなもやもやを抱えてた最中にぼそりと同行者の呟いた、
「ただし(主人公の兄)は無駄死にだった…」
が重かったです。
それな。それが無ければな。
微細なことは抜きにしても、面白かったです。
ただし(主人公の兄)がなー。


帰り際に少し、ふとしたきっかけから昔揉めたという人とのお話を聞いていて、
「しょーもなかったわほんまあのクソ野郎が…話もおもんなかったし眠なるわ」(意訳
あ、刺さる、それ刺さる! 結構いい感じに鋭角で刺さる! 話面白くないのは許してあげて!
自分は絶対滑らないネタみたいなのもないし、FFでも定型文でばかり会話してますからね。会話の面白みというのは大変難しく、聞いててこの人おもろいなーとかはあれども自分がとなると厳しい。
でも聞いたところ、その揉めた方の行動が面白すぎてその話自体が滑らないネタみたいになってるのズルいと思いました。
結局その日会った相手の顔見てないし、相手も自分の顔みてないしで変わってるなあとは思いますが、まあ人にはいろいろあるよね。これはこれで斬新でした。
でもむしろなんでそこまでのあれで一緒に映画見ようと思ったんだ…。
結果的には一人だったらおそらくめんどくさがっていかなかったので良かったですが。(インターステラーみたかったけど、周囲の人誰も興味なくて結局行かなかった。


面白い方なので仲良くなれるといいなあと思いつつも、油断なく緊張感をもって接していかないとどうなるかわからない怖さがあります。
「仲良くなっていけば俺はおそらく君とも喧嘩する。そしてそれを乗り越えた先に、君が知りたがっている答えの一つがある」
「なるほど、しかし何故喧嘩を…?」
「それは…長くなる。Skypeで話そう。明日にでもな」
「わかりました」(聞けてない)
というかこれ、また話す機会あったとしてもどういうところからジャンプすればこんな重そうな話題に着地するのかまったく読めねえ…。
他にもついった周りの闇に踏み込みかけていて早くも火傷するような、しないような、そんなラインまで行ってしまったりとかしたので、一層気を引き締めようと思うのでした。
まあでも知り合って一週間ですからね…。距離の縮めかた駆け足すぎますね…。Skypeするにしても半年くらいは見てましたよ。
そんな感じで。