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虹裏のネタメシスレで貼られそうな食事を探しに我らgerori探検隊!(違う
知人の一人がおもむろにネタのような写真を送りつけてきて「食おう」と言うので行くことに。二人じゃムリじゃね、という冷静かつ現実的な予測の元に、さらに知人二人ほどに「メシ食うからおいで」と声をかける。良心として写真は見せておきました。
一人は事前に「二日間水しか飲んでねえ……」と冷静に考えるとあまり笑えないようなことを言っていましたが、「今日は期待してます」そう声をかけたところ、無言で逸らされる目。
「もし」「……いや、あの、ちょっとだけお昼にハンバーガーをね、いや平気平気」
まあそもそも集合場所に空腹でたどり着けなかったとかだったら洒落にならないので、それはそれとします。代わりに即戦力代わりに一人連れてきていました。ガタイのデカい知人。
「メシ食うとしか聞いてないんだけど、何食うの?」「すっごいの」「……?」何も聞かされていなかったようで、目を向けられるとまたも逸らされる知人の目。
色々なものを脇に置いて、我々は移動することにしました。
我々は事前に話し合って、既に食うものを決めていました。「トンカツカレーひとつ」特に字面からは妙な威風は感じません。別に値段が2100円だって……にせん、ひゃく円……?
何も知らずに連れてこられたガタイのデカい知人は、「焼肉定食で」。ふと、そこで店員から声が掛かります。
「あの、もしやお一人でお食べになるのですか?」「……? ええ」「判りました」
いやいや。判ってないです。明らかに何も判ってない。判ってないよ!?(僕らが


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あとに待ち受けるものなど知る由もなく、僕らはただ笑いあっていた。
「焼肉定食ですー」
そしてくる……キャベツていs焼肉定食。……焼肉定食?
(絶句)「マジか」「うむ」
「トンカツカレーですー」
誰か集英社から「ドンッ」とかの写植もってきてー! そんなことを言わずにはいられない、威容。重量感。
どうする。このままじゃ食えそうにない。元々四人で分割する予定だったものです、上の肉を脇……に……? そして下からもう一層出てくるトンカツ。おいおいと思いながらさらに持ち上げると、カレーの中に明らかにまた別の薄い肉らしきものが見え隠れしています。
どういうことだ。僕は誘いをかけてきた知人に目で問い詰めます。
「トンカツカレー。そう言っただろ」「ああ」「”トン”カツと、メンチ”カツ”と、カレー。そう言うことだ」「おいコラ」
今更何を言ったところでもはや戻る道などは残されていませんでした。
すくって……食べて……すくって……食べて……。気がついたころには食い散らかした惨状が。肉は美味しかったです……が、何分、量と言う暴虐さは質という刹那的なものをあっという間に押し流してしまいます。
そしてガタイのいい知人によって律儀にわけられたキャベツ(皿に山盛り*2)
キャベツばかりが残る戦場。期待値の高かったガタイのデカい知人は自分の戦場を抱え、水だけ生活は早々にダウン、誘いをかけてきた大喰らいは店内の少し暑いくらいの空気と適度な満腹感で夢の世界に片足を突っ込む。僕がキャベツ処理班と化すしかないのか……? なんでこれキャベツに卵落としてるの? まずくね? そんなことを思いながら顔を上げると、一番小食だと思っていたはずの知人が、キャベツの山をひたすらに消化してました。一人で八割くらい。黙々と、会話にも加わらず、ただそれが己の職務であるとばかりに、黙々と! 僕はここにきて頼れる男の姿を見た。
あとは歩けば歩くほど過剰満腹で厳しくなっていく腹具合に、どうやって小手先のごまかしを行うか、そういうことばかりを考えて帰るのでした。