ダンガンロンパ2クリアしてアニメの絶望編一話観たよ

ダンガンロンパってSteamにもあるんですね。
セールでキューを辿っていってたらおすすめの中に出てきてびっくりした。
ギャルゲーちっくなのとかとか日本のゲームとかも割りと見るようになってきたりして、より身近なゲーマーのための総合サイト感出てきてる。

そしてもうやり始めたら面白くなって一気にクリアしてしまっていた。もうすでにおまけちまちま触ってるレベルの段階。

そろそろ書いておかないともう何も書けなくなる…。
書きかけだったゲームの感想はさくっと捨ててダイジェストにゲームの感想とアニメ(一話だけ。絶望編)の感想書くよ。
アニメもタイミングよく始まりました。しかも二本も。
希望/絶望編となっていて絶望編は2の前日譚、希望編は後日譚となる模様…。
2があまりにも面白かったので絶対絶望少女買って積んでるんですが、それやってから観たほうが面白いよと助言を頂いたのでとりあえず絶望編だけ視聴開始。
これヘタしたら期(絶対絶望少女やって希望編観はじめる)を逃すと絶望が希望に変わる過程が見れず、絶望だけして終わるパターンになりかねないのでは…?

元超高校級の家政婦という卒業したてで新しく赴任した先生が主人公の視点なんですが、やる気のあるわたしちゃん(人類は衰退しました)みたい…(声のせい)
dic.pixiv.net

全体的にギャグテイストで、個性が突出しているがゆえにスカウトされ、それを伸ばすためなら授業出席も不要というところを青春だー!お前ら腐った蜜柑をかき混ぜてジャムくらいにはしてやる!というノリで全員を一同に介させるべく一人ひとりを訪問して集めるという一話。
2をやってそんなに日がたってない自分にはそうそうこういう平和な日常もみたかった…という気持ちで満たされてます。
先生の一念発起に蜜柑という名前の保健委員罪木蜜柑(エロ担当)はどよどよ落ち込み、腐った蜜柑をかき混ぜてジャムにしてもダメだろ…と存外な常識人枠でツッコミを入れる九頭龍くん(超高校級の極道)。
確かにツッコミができそうなメンツは少ないけど九頭龍くんなんだ…。日常編だとめちゃくちゃ親しみやすい感じで良い…。
そしてでっぷりした方の十神くんが居ない代わりに、でっぷりした超高校級のアニメーター御手洗くんが参戦。でっぷりはでっぷりなんだ…。何となく面影なくはないし、やっぱり同一人物かな? でもアニメーターとしても偽れるなんて多彩だな…超高校級の御曹司は作中だと御曹司っぷりは特になくて前作知ってるとその態度だけが同じで、しかもちょっと前向きで好感持てるくらいだったからすっかり騙されたけど。
…と思ってなんとなくキャラ表見たら希望編に痩せた御手洗くんおるんやが…? でっぷりしたほうがやっぱり嘘で本当の超高校級のアニメーターは細身…?

そしてダンガンロンパ2で完全に主人公の助手兼メインヒロインだった七海さん。
この人確か非実在キャラとかじゃなかったのか…? 現実に居たけど何らかの理由で途中退場して辻褄合わせのためにAI的な感じで参加してたとかそんなんなん…? もしかしてこの作中で唯一退場してしまうキャラとかになるんじゃろか…。
予備学科ということで今作の学園生活編にはおそらくほとんど登場しないダンガンロンパ2主人公の日向くん。ファンサービスなのか一話に出てきて七海さんと会話してそのままお別れしていったけど、彼がレギュラーで居たのならきっとツッコミ枠は彼だったのだろう…。
七海さんが先生に連れてかれながらも手を小さく振ってたりとちょっと親しげにしててよかったです。

あと幕間にはいるタイトル絵でドット化された面々がそのチャプターのオチを描いているのが地味に好き。
ED絵ではみんなで学園生活を送って青春しようぜ!という先生の試みが成功している様が存分に発揮されてて辛い…。

原作をやってると何やられても、こう、受け入れるだけの土壌が十二分に出来上がってるから過剰に反応してしまう。
単に平和な日常だけを延々描いていくとは思えないんですけど(全然それでもいいんだけど)、人が死んだりみたいのもゲーム本編もあるからそれもないだろうし何をやるんだろう…キャッチフレーズみたいなのが「絶望で終わる、希望の物語」だし、徐々におかしくなって個性を駆使して殺戮の至りをつくすに至るまでの物語なのかな…。



ゲームの感想。
チャプター2、3に入ったあたりから、どうやら前作よりよほどキャラが好きだったのかクリアまで割りと一気にやってしまいました。
いや面白かった…キャラが好きなのに話が進めば進むほどどんどん減っていく…サバイバル…。

チャプター3で絶望病という性格が反転する病がぽっと登場し、このチャプターでは二人が同時に死亡という惨劇具合。絶望病にかかったのは三人で、蜜柑さんがずっと健気に看病していたのですがまさか当人もやはりその病に感染していて性格が反転して殺人に至る…。というわけではなく、普段の性格と反転したせいで自分が心酔していた人を思い出し、本来封じ込められていたはずのその感情を掘り起し、その感情に準ずるままに殺したというキレ具合。アニメでもそうだし、作中もここまでずっとそうだった被虐的な性格が反転して狂気が芯にある性格になった時のサイコっぷりがヤバくて一番ぞわぞわする人かもしれない…。
「ぽわわわ~ん」とか今まで言ったことないようなセリフを自分で言うのも、自分のその被虐的な性格を客観的に見つめたうえであえて演じているような感じもあってクレイジー…。
処刑のその際までどう見てもイカれきってたキレ具合は、蜜柑さんの心酔する前作の超高校級の絶望を思い出すキレ具合でした。
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(ヤバい)



チャプター4
単身でモノクマに挑んだ結果爆殺されそうになった終里さんをかばい、重症となっていた弐大猫丸。
九頭竜くんと同じく死の淵から帰ってきた弐大猫丸…と思いきや
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ロボだコレ!?なところから始まった四章。
生きてるだけマシじゃろーが!とポジティブ思考の弐大ロボ丸。カッコいい…。普通に友達に欲しい系の漢だわ…。
遊園地の島へいってはしゃぐ間もなくドッキリハウスという塔になった謎のファンシーな閉鎖空間へぶち込まれる一同。
そこでは事件が起きるまで食べ物は無く、餓死or殺人というめちゃくちゃえげつない二択に。
そしてみんなが限界を迎えつつあり、このまま飢えて死ぬのか…というところで発見される残骸となった 弐大ロボ丸。
一番死にそうになかったやつが死んだ…。良く倒せたなコレ…。
七海のヒロイン力が成層圏を突き抜けていくさまと、どんどんクレイジーになっていく狛枝という狂気をくべながらクロを突き止めてく学級裁判…
っていうか今回のドッキリハウスの存在のせいでめちゃくちゃめんどくさいことになってない!?
何角形が何角形でエレベーターがどういう軌跡を描いて稼働して…っていう構造を把握したうえでどう悪用すれば殺せるのかとか無茶振りすぎるだろ!
その無茶振りの末にお前がクロだと断定された杉田田中ガンダムは「生きることをあきらめるな」とこのドッキリハウスからみんな脱出するためという目的のために犯行に及んだという事実が最後の最後で明るみに出て好感度ダダ上がりです。死んだけど。格好いい…格好いいよ杉田田中…。
王女ソニアさんがメカニック左右田にことさらに冷たかったチャプターでもあった…。
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じゃるさんのところのブログで見て以来自分の中で有名なシーン。


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このチャプターから狛枝が大変貌を遂げて鬱陶しい狂気キャラに。


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戦う厨二。


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最後まで自分の信念を貫いてった格好いい厨二。



チャプター5
島としては一番SF的で心躍る一方、むちゃくちゃ工業的で不安を煽る最後の島。軍事工場や謎の工場、屋台が無数にある通り…。
そして遂にネジが全部抜けたような感じの狛枝が我こそが希望!みたいなノリで動きまわり、中に潜んでいる裏切り者を炙りだすし、そのためなら何でもやるとみんなが集まるレストランを爆破する狛枝。テロリストすぎる…。
追加でこの島が吹き飛ぶくらいの爆弾をしかけたよ、裏切り者が出てきたら止めてあげると言い残して姿をくらます狛枝。
結局爆弾は偽物で狛枝が言う裏切り者をあぶり出す方法とやらもはったりだったものの、間もなくして爆弾が仕掛けられていた隣の部屋で起こった火事を鎮火したら拷問後のような死体として登場する狛枝。
いつ殺されてもおかしくないようなやつではあったけど、実際に殺されて登場するとえええええぇぇぇーーーっ!?って感じにしかならない…。殺しても死なないようなキャラで…ある意味一番死を受け入れてたキャラだったからそんな感じがどうしても拭えない…。
そして始まった学級裁判で状況から推理を進めていくと、狛枝が自分ですべて仕組んで拷問のような傷も全部自傷してその上で、火事の鎮火のためにみんなで投げた消火剤の中に含まれてた毒で最終的に自分を殺させたというイカれ具合。
そして自分の超高校級の幸運というロシアンルーレットで弾五発込めても生還するほどの幸運で、狙い通りに裏切り者に自分を殺させたという狛枝。
そこで完全に聖母みたいになってた七海さんが裏切りものとして名乗りをあげます。モノミの日記に七海しか知らないはずの情報が乗っていたりというところから日向くんももう否定材料を持たず、七海を指名するしかない結末に。
それでも「悲しむことはないよ、私のことを信じて選ぶんだから」と最後の最後まで優しく背中を押しにかかる七海さん。マジでどういう思考したらこんな聖母みたいな人になるんだ…。
ただどちらにせよ七海さん、そもそも現実には存在しないはずの人で、この殺し合いのために生み出されたゲーム用NPCだったという真実。いずれにせよお別れは悲しい。そしてこんな人がバーチャル世界で身近に接してくれるならこりゃ戻れなくなるわ…。
狛枝のトリックも、悪意も、七海も、グルで一緒に処刑されてしまったモノミも、めちゃくちゃ感情揺さぶりに来るチャプターだった…。
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ヒロイン力がかつてないほどに高まる七海さん。


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狂気200%。


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新たな門出のように綺麗に偽られた死別。



チャプター0
幕間のチャプター。
開幕からカオスで、ここまでのチャプターでご退場なさった面々が日常に何気なく混じっており会話も成立しており、さらには画面が若干ノイズがかるというホラーな演出混じりに始まる。
さらには暗転して船の中の船室というよりは独房のような場所で狛枝と誰かの会話が挟まれるのですが、これがまたぶっ飛んでる。
どうやらこのジャバウォック島に来る前の話らしい…のですが、狛枝くんが喜々として他人の腕を移植したことを話してきたりする。
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壊れてる。


チャプター6
もうここに来ると世界もがらっがらに崩れてきてるんですけど、そんな中最後の舞台が前作の舞台でもある希望ヶ峰学園校舎。行ける場所は制限されてますが、その中から色々な資料を探して自分たちが置かれている真実に向かっていく…という流れ。
前作でまさかここはバーチャル世界では…!?と思ったけどバーチャル世界なのは今作で、どうやらゲームの中らしい。前作から割と何でもかんでもやりたい放題みたいな状態だったから今作がそうとは画面がバグり演出となるまでは思ってなかった…。
旧作の生き残りキャラも裁判に登壇して(登壇とは言わないか)、絶望と希望のぶつけあいをしていくさまはひたすらに熱かったです。ラスボスはやっぱり前作の悪意の塊である首魁、超高校級の絶望江ノ島さんだった。

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みんな生きている前提の虚無の仮想空間の中で、やっぱり一人叱咤激励してくれる聖母の七海さん。


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七海さんに背中を押されて覚醒して第三の道を選択して駆け抜けていく日向くんがひたすらにまばゆいラストチャプターだった。面白かった…。面白かったけどみんな個性的だったからあれでやっぱり日常編みたいなのももっとみたかった…(そして冒頭アニメの日常の充足感へ繋がる)