凪のあすからを観たよ

凪のあすから、を撮りためていたので一気に見ました。

細かい解説とかそういうのは脇に置いて、キャラの好意の矢印がいろんな方向を向いていて大変おもしろい……。
キャラの絵もかわいくて、目がきらきら輝く様子…わくわくするものに出会ったりだとか、好きな人を見る恋する目だとか、そういう表現がとても素敵。
EDもやなぎなぎさんで気になっていたのですが、話が進むにつれて歌詞の内容がじわじわと染みこんでくる感覚がたまりません。
最初がまなか、次が美海ちゃんの歌なんですね。あとあと歌詞を読んでみるとくるものがあります。
五話のエピソードで美海ちゃんかわええなあと思っていたら2クール目でいきなりヒロインになって青春群像劇のど真ん中に飛び込んできて驚きでした。
1クール目の印象だと、海の四人に地上の一人といった感じで話が巡っていくのに、2クール目になると近所のいたずらっこ、あるいは主人公たちに憧れていた少女たち、あるいは1クール目の大きなエピソードでもあった姉夫婦の子とその友達といった印象だった二人が、一気に浮上してきて、かわいくなって話の中核に入り込んでくるのですごい。1クール目で散々見ているので戸惑いとかもなく。地上の紡と冬眠しなかったちさきで本来の時間の経過も描きつつ時間に置いて行かれた面々の戸惑いの描写も面白かったです。


美海ちゃんたちの幼いながらに背伸びして、憧れでその背中を追っていたつもりが、光たちが冬眠することで同年代になって改めて意識し直すところとか、ちさきの海面子の中で一人だけ成長してしまって葛藤する様子とか、要のひとりぼっちだと思い続けてたけど、自分を見てくれている人の存在を知って心絆される所とか、全体的に細かい心情やシチュエーションの描写がこころの柔らかい部分に染みわたるようで我に返ることなく一日中魅入ってました。
連続で見たので主に印象に残ってる2クール目のばかりあげましたけど。



五年間の片思いの果てにそれが報われないまま終わる予感の最終話一歩手前、美海ちゃんのとろけるような笑みと、かすれる声での告白にゾクゾクきていました。そのラストがあまりにも綺麗で繰り返しみてた。

そして迎えた最終話は、美海ちゃん吹っ切れたような感じではいましたけれど、やはり最初からのまなかの矢印を受け取るような形で美海ちゃんだけなんだか報われないなあという感じでした。
まあそれは恋愛作品として見た時の感想で、全体を通して見ると、もちろんそういう恋愛要素も切って離せなくはあるのですが、それ以上に何より家族や成長っていう要素が恋愛要素と同じくらいに、もしかしたらそれ以上にあって、そのあたりの両立といった意味では非常に綺麗な終わり方でした。
でも完全に美海ちゃんかわいいという目で見ていた以上は、最終話終わった直後の感想としてはうやむやにいい感じで終わった!でしたやっぱり。
凪のあすから、Earth Color of Calm、いい作品でした。面白かった。一気見してよかった。