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先日、ハシビロコウを見るために上野動物園に行ってきました。
こないだお会いしたぐれーとさんをお誘いしたところ、無理! と言われたので、んじゃ、まあ一人で行くかな……と予定らしい予定も立てずに考えておりました。そういや前のあれ、めっちゃ拗ねられかけたんで補足しておきますが、ぐれーとさんはマジいい人ですよ! ぶれない己の考え方を持っている人と言うのは格好いいのです。
とまあ話を戻すと、上野動物園に行こうと思ったわけです。
スト魔女の合同同人誌で多忙な足が折れた先生に、「忙しい? なら上野動物園行こうぜ! ひげがべとべとになったり、ごりらのおっぱいとか見れるよ(適当)」と半ば嫌がらせで申し出たところ、「ま、まじで? じゃあ行くわ」と、承諾されたので行くことに。


当日、足先生は少し遅れるという連絡を受けて、先に用事を済ませようと先行しました。500円貯金箱を開けて、全部通帳に投げようと思っていたのです。
オカンに聞いたところ、「銀行で全部やってくれるよ」その言葉を全面的に信用して、じゃらつく貯金箱をそのまま鞄に入れて集合場所へ。そして銀行へ「できるわけねえだろ。帰れや! 入金したけりゃテメエで缶を開けて、寂しくATMに投入するんだな……(意訳)」と無慈悲な言葉を頂いたので、しかたねえやとばかりに缶切りを探しにうろつきます。
そこで足先生からメール。「ごめんもうちょっと遅れる」「コーヒー奢ればか」
わざわざハンズまで足を伸ばして、一回きりしか使わない缶きりのために三百円を投じます。そして銀行まで戻ってくると、おもむろに壁のそばで貯金箱を開け始める僕。あやしい、これはあやしい。
そこで足先生から電話。「がははは、来てやったわ!」「遅!」
遅めの豆まきのように、ATMの小銭口に五百円玉を投入します。その数125枚、金額にして六万ちょい。意外とあった。缶を処分してミッションは終了、上野に行くことに。
僕が豆まきをしている最中、マクドで少し買い込んでいた足先生が、おもむろにコーヒーを出してきて「めんごっ☆」と言うので頂きつつ、車中の人に。ちなみにこの時点で予定より一時間半ほど遅れてました。



無事上野に着き。
「動物園どこ?」「わかんないけど、歩いて五分ってサイトに書いてた。歩けばつくよ大丈夫、入園終了まであと四十分もある」「それもそうだ」
適当にだべりながら歩いて、すれ違った警官に道を聞く。指し示された方角は、逆方向だった。
閉園まであと一時間と少しくらい、始まるハシビロコウタイム! どうでもいいけど、足先生はハシビロコウさんの名前を呼ぶたびに間違えてました。彼は鳥頭の足ビロコウに違いない、そんな思いを抱きました。
ペンギンとか、ペンギンじゃないのとか、色々居ました。とりあえず何はなくともハシビロコウは、と早足気味に歩く我々、というか僕。大分遠い場所でしたが、程なくしてその区画に到着します。
やったーハシビロコウだー! 突然走り出す僕、すばやくその僕の姿を激写する足先生。おれは園の住人じゃねえ。ハシビロコウさんはその静かな佇まいに貫禄を乗せ、哀愁のあるうろこのような羽の背中で何ともいえぬシュールさを醸し出しておりました。要はこっち向いてくれませんでした。
そのあとはすぐ傍にあった小動物館へ入っていい感じの癒され方をしていました。
体に反比例して足が異様に細いシカが居たのですが、何か擬音をつけるならぷるぷる以外ありえない感じで、実に癒されました。あとアルマジロに異様に執着心を持つ足先生。
その辺りの区画を回って、そろそろ閉園かな……という感じでどうしようか、と尋ねたところ重大な見落としに気づきました。そう、ゴリラを見ていないのです。入り口の近くにあるゴリラの森。「どうする」「行くか」「行こう」。早足気味に戻る我々。もはや園内は閑散として、放送もはよ帰れと言わんばかりの音楽を露骨に流し始めます。
そろそろ書くのも飽きてきたので、というか読むほうがもっと飽きていると思うので省略すると、何とか無事ゴリラの森に辿り着きました。やったーかっこいーごりらだー。ゴリラとゴリラの糞に関心を示す足先生、ゴリラはゴリラで口に草か何かをくわえていて、時々こちらをちら見する、無骨なダンディズムに溢れていました。


帰りは、えー……、駅でチョコ売り場を見つけて、「やったーチョコだー」「二人で買いましょうか」「いいけど、なんで」「交換しましょうよ」「正気か」そんな会話も交わされました。逆チョコは男からあげるという戦略的発想ですが、別に男に上げろとはいってないでしょ!? いたたまれなさ的なものが半端ではないので、お互い見なかったことにしてそそくさと帰路に着くのでした。
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帰路につくと入っても、最初の待ち合わせ場所で晩飯を食べることに。というか、元々の目的がこれだったんです。
動物園強行軍のおかげで、店に入ると一気に脱力してしまい、テンションが凄い落ちる。何だかんだで喋り通し、歩き通しでした。行く前までは「喋ることなんて特にないんじゃないか……?」と危惧しておられた足先生も安心の結末です。元々ラジオもやっておられたそうだから、トーク力に定評のある足先生なんですね。さすがですね。顔合わせたのが二度目とは思えない砕けぶりでしたね。
すき焼きの食い放題の店に行きましたが、二人掛かりで最初に出てきた肉すら全部消化しきれなかったヘタレぶりでした。いかんせん肉が多かった、そういうことにしておこう。
総括としては、動物園は急ぎ足でしたが、おおよそ目的は果たしましたし、まあぎりぎりだったことで逆に密度の濃い時間になったということでいいんじゃないかな!(好意的解釈
ありがとうございました!