火星人ゴーホーム
まずタイトルでウケた。
なんて適当なんだ、と思って読んでみたら火星人が想像を絶するウザさで納得せざるを得なかったです。
主人公のルークは割りとだめ人間よりな性格をしているように思えるのですが、職業が小説家だと聞くと途端に納得できてしまうのは偏見でしょうか。かくあるべきというステレオタイプの印象で、小説家がそうなのだから仕方がない。だって人間的にすごくデキた奴で、その上小説書いて儲かっているとか考えるだけでむかむかしてくる。人間的に凄くダメな奴で、だからこそ超傑作が書けたのだ、と言われるとすとんと腑に落ちる感じがする。
問題は最後の最後でルークはどう見ても小説を書いて儲かって、明らかに成功をつかんで幸せを掴んでいる点です。


前半の火星人の存在感とその影響力はとてつもないものがありますが、逆に後半の空気っぷりもとてつもなかった。