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深夜一時過ぎ。ゴミを捨てに出て戻り、ドアに回るのが面倒だと窓から入ったのがいけませんでした。
セミが。
浮き足立つ心に冷静になれと言い聞かせてとりあえず写真を撮ったのですが、どうするも何も追い出すしかない。
ビニール袋でぱっと捕まえて外に逃がせばいいだろとびびる心を優しく諭しつつ、武器(袋)を手に取ります。別にセミとか昔は怖がらなかったんだけどなあ。ぶんぶん飛び回られるからダメなのか……? 部屋の中という状況が問題なのか?
ぶんぶん飛び回って天井にへばりついたセミをせいやっと一掴み。少し無理な体勢で目視ができませんでしたが、逃げ出さないしこいつは捕らえたな、と袋を横にずらした瞬間。
ぎぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ(部屋中を飛び回る
(体が硬直してしまって動けない)
再び天井にへばりついたセミを見て、ようやく体の主導権を取り戻します。逃げた……逃げられた……何故? そんな大きな隙間など作らなかったはずだ、捕らえ方が甘かったのか? くそ、何てことだ。
そう考えつつ袋を握りなお……穴が開いている。
ダメじゃねーか!
思わず袋を床に叩きつけます。音も勢いもなく床に落ちる袋。別の袋を、穴空きがないことを確認した上で再び捕獲へ。
こうして隙のない電撃戦の前にセミは捕らわれの身となり、再び大空に夏を演出する仕事へと戻っていくのでありました。
部屋にとんぼ返りしてこないよう、わざわざ外に出て逃がすこのびびりよう。