夢でみた話がいかにも自分好みな感じで、寝起きのぼーっとした頭で最近読んだ覚えないなあ、何の雑誌だっけとか考えたところで気が付いた。目を覚ませ。


 俺がようやくマンションの三階にたどり着くと、既に俺の部屋の前には人が居た。先ほど振り切ったはずの白髪女だった。廊下の電気は切れかけていて薄暗いが、見間違えるはずもない。少女の白髪はいかにも目立っていたし、その上軍の服にも似た堅苦しい格好は悪目立ちが過ぎていた。
「おいっ!」
 俺が強めの声を叩きつけると、白髪女はびくりと体を震わせてこちらを向く。
「いい加減にしろよお前……!」
 大股で距離を詰めて、顔がしっかりと確認できる距離で言う。
 白髪女は一瞬だけ怯えた顔をして、
「もう、帰る。これだけ読んで」
 そう言って無駄に愛らしい便箋を俺に差し出してきた。
 受け取らずに破り捨ててしまいたい。一瞬そうも考えたが、余計面倒なことになるだけだと思い直して素直に受け取った。いくら鬱陶しいとはいえ、一方的に拒絶をし続けることには罪悪感が沸かなくもない。
「判ったよ」
 俺は受け取ると、目を見て、受け取ったから帰れというニュアンスを込めて言う。
「じゃあな」
 白髪女は頷き、目を逸らしたが、一歩下がると再び俺の目を見た。
「私はあなたが好き」

あそこで羽虫の野郎が俺の耳の傍に来なければ続きが見れたのに! と完全に起きてからも少しくよくよしていました。いいから色々目を覚ませ。
目が覚めたのであと数時間後にある、二次裏で話題沸騰のパンツアニメとやらでも観てきます。
でも何だろう、一行目がいやに汚い文なんですけど、どこが癌なんだ……。構成? 一行目だけ十回くらい書き直してるのに。それを言ったらそもそも全体に問題がありますが。この前に羽を持つ男と追いかけっこしたり妙な女に付けねらわれたりしてたんです。面倒なんで省いたんです。おかげで上の凄いがたつき具合。判ります? この急展開っぷり。