銀色ふわり
笛ー! 笛ー!
またジャケ買いしました。アホかぼくは。CDと比べて安いからジャケ買いも気軽にしてしまう。
いぬかみ、ラッキーチャンスと定評あるラブコメ作家の人ですが、絵から見てもコメディはなさそうだなーと思って読んだらしんみりするタイプの話でした。
電子機器を通さないと視認することができない少女を、唯一肉眼で見ることができる主人公の話。
認識の話ですね。上のとおり存在の認識もそうですが、主人公とヒロインが己も気づいていない壁を認識する物語。
壁を認識した時の主人公の反応が、ああ、この人だなあという印象。ラッキーチャンスの主人公にも共通するところがある……ような、気がします。というかこれを壁と表現するのは微妙に違うような気もするのですが。まあ認識するという点では間違っていないので別にいい。
タイトルは何か微妙に取る気をなくす投げやり感に満ちていますが、面白かったです。絵も好きだし。綺麗な、想像の余地を残す余韻のある終わり方だなあと一人満足していたんですが、後書き読むとまだ続き出そうな……?