藤堂家はカミガカリ
ノリが独特なので、最初の何ページかであうかあわないかを判断する必要がありそうです。微妙にシュールさを漂わせるノリのやりとりがツボに入れば終始面白いでしょうが、白々しく感じたら最後、読み続けるなら半笑いで読むほかなくなります。
戦闘が結構大事な要素を司る部分だと思うのですが、ノリが軽くて描写が浅い。後者に関してはダブルブリッドみたいなグロいほどに突っ込んで描写するものを読んだ後だというのもあるかもしれませんが、それでも何だか淡白な気がします。前者に関しては先に触れたように、ノリがツボにくるようなら好意的に受け止められるはず。そうでなければ淡白な戦闘シーンを水増しするために使われているような印象です。戦闘シーンは敵がバカだったり、ネトゲを理由にお開きになったり……。後半はシリアスを増してきて、伏線が本筋と合流して綺麗に流れていきましたが、前半がなあ。
あと後書きコントを読んで気づいたんですが、表紙を飾っているのが主人公でも主人公格の人物でもなく、二番目の敵キャラ(ロリ)と言うところには吹いた。表紙からして方向性を打ち出してたんですね。