今話題のSchool Daysを最終回だけ、tvkで観ました。かつて観たことがない恐ろしい精度の作画でした。これがあのスクールデイズか……!
最終的にヒロインが別ヒロインを鋸か何かで首チョンパするという知識しかなかったのですが、実際に観て見たところそんな物騒なことはかけらもなく、まるで実写のような建築を背景にクラシックで飾られた、穏やかな時間がただ過ぎていきました。山の中に聳え立つかつての誠の居城を遠目に映し、街、ボート、カモメ、デンドロビウム、そして全ての清算が行われていきます。
最終回の「Nice boat」ではそれまでに何があったかは知りませんが、既に体を失った誠が安寧に魂を浸らせ、かつての光源氏のようにただ過ぎ去り日々を懐かしむようなそんな光景が見えるようです。首チョンパするヒロインも、されたヒロインも全て故人となりすべてが今は昔、時が全てを洗い流していく様を描いています。そしてボート。あれこそが多分十一話までに出てきた重要アイテムなのでしょう。きっとあのボートは現世から送り出すための魂を乗せるボートに違いありません。
思えば居城を映していたのは、視聴者に十一話分の思い出を回想して欲しかったのでしょう。そのためにセル塗りじゃない、実写のような静止画を持ち出してきたのです。
誠死ねというコメントだけはテンプレのようにみましたが、この最終回はその感情すら過去のものとして、何らかの悟りの境地に達したことを証明するものに相違ありません。具体的には画面上部に燦然と輝く「都合により、番組を変更してお送りしています。」
変更? これ違くね?